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今年も水平歩道へ

久しぶりの更新です。
昨年末から仕事やプライベートがバタバタしてて余裕がなくって更新する気力もありませんでした。
最近、ようやくちょこちょことダムへ行ったり山に登ったりする余裕が出てきたので、限られた休日のなかで思い切って、毎年この時期の恒例行事となった仙人谷へのトレッキングを決行することにしました。

さて、決行日は9月17・18日と決めたのですが、それまでいい天気だったのがこの週末に限って天候が崩れるとの予報(泣)
水平歩道は、ところどころに鉄製や木製の桟橋がかかり、つるんとした岩の上を歩かなければならない個所もあるため、雨で濡れるととても滑りやすくなります。
さらに、歩道はほぼ垂直の崖に作ってあり、雨が降るとそこらじゅう滝のように上から水が流れ落ちてくるため、歩行の危険度は数倍に増します。
また、最近の台風被害のことを考えると、土砂災害で帰れなくなってしまうリスクも考慮しないワケにはいきません。

・・ということで、残念ながら今回は1泊して仙人谷まで行くことは断念しました。
ただし、17日はそんなに天候が崩れないという予報だったので、とりあえず水平歩道は歩いてみようと決め、目的地を日帰りで歩いて往復できる「大太鼓」としました。

今回は日帰りとしたうえ3連休ということもあり、家族サービスもあわせて実施。
そういえば自分は毎年仙人谷へ行ってるというのに、家族はまだ1度もトロッコ列車に乗ったことないしww

さて当日、朝3時に起きてまずは外を見ると・・雨がザーザー降ってます(泣)
慌ててウェザーニュースの雨雲レーダーを確認すると、この雨雲がかかっているのは富山県西部まで。
黒部エリアはたぶん降ってないだろうと判断して、とりあえず宇奈月まで行ってそこで先へ行くか判断することに。

朝4時に家を出発。車内の子供たちは眠いはずなのにテンション高めで騒がしいw
途中の高速道路走行中に猛烈な豪雨に襲われた時は気持ちが少し萎えましたが、黒部ICに着くころには雨も小雨になり、・・て降っとるやん!(号泣)

結局宇奈月駅に着いても小雨ぱらつく空模様でしたが、ここまで来たらとりあえず行けるトコまで行こうと家族一同トロッコ列車に乗り込みます。
3連休とはいえ朝7時半の始発列車、ひろ@家族様御一行専用車両でゆったりと峡谷の鉄旅を楽しみます♪

Dscf0662

雨が降ってても、ダムが見えるとひとりテンションMAXなひろ@(笑)
早朝の山々や湖面には低い雲がかかり幻想的な雰囲気で、晴天時とは違う趣のある良い景色でした。
そして黒部川の水の澄んで美しいこと!子供たちも目を輝かせながら絶景を楽しんでました!

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1時間半の鉄旅を終え、列車は終点欅平駅へ。
心配していた空模様は・・やっぱり雨(´・ω・`)
一瞬迷いましたが、5人組くらいの登山パーティーが意気揚々と登り始めたのを見て自分もテンションアップ!
レインウェアを着ていざ出発! 登山口はココからとなります。

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ちなみにヨメと子供たちには「欅平を散策して、飽きたら降りて宇奈月か黒部市街をフラフラしてて。夕方には宇奈月に迎えに来てね」と言い残して現地に放置ですww

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さて、登り始めてまずはいきなりの急登! というか、連続した急な登りはココだけで歩道はずっと平坦なので、ココを頑張ればあとはスイスイ歩けます。
ま、ココの登りはホントにキツいんですが・・。

急登を1時間かけて登りきると、「欅平上部」のプレートがあっていよいよ水平歩道のスタート!

ここでまずダブルストックを1本ザックに収納して、谷側のストックのみを持った「水平歩道スタイル」(自分で勝手に命名w)にします。ダブルストックは楽なので登り降りには使用しますが、水平歩道では山側にワイヤーが張ってあるため、山側の手は常にフリーにして、バランスを崩した場合などに確保できるようにします。もちろん、帰りはストックを持ち替えて、常に山側の手はワイヤーを持つようにしてますよ。おかげでグローブはボロボロになってますがw

水平歩道をダブルストックで歩くのは絶対にやめましょう。

さて、水平歩道を歩きだすと心の準備をするヒマもなくいきなりこんな道。見ての通り、濡れててよく滑りますが、山側のワイヤーを持ちながら歩けばとりあえずは安心です。

Dscf0684

水平歩道を歩き始めて1時間強。
正面の谷向こうに凄く高い垂直な崖と、その崖をくりぬいた歩道が!
左のほうをよく見ると、先行したパーティーが歩いてますね。

Dscf0730

右のほうの崖をアップした写真がコレ。

Dscf0730b

ココが水平歩道いちばんのハイライト、大太鼓です。
正面近くに見えててすぐにでも行けそうなのですが、これから志合谷という深い谷を抜けなければならないので、実はまだ1時間近く歩かなければ着きません。

Dscf0740

さて、その志合谷ですが、真夏でも雪の残る深い谷で、落石や雪崩が多く発生し歩道を作ってもすぐに壊されてしまうため、約150mのトンネルを通してバイパスされています。
このトンネル、当然照明は無く、更に内部は何度もカーブしているため恐ろしいまでに真っ暗です。
小心者な自分はホントこのトンネルだけは苦手で、ココに来るたびにこの谷で多数の方が亡くなられた話を思い出してしまいビビりまくりながら歩いてます(泣)
少しでも怖さを紛らわそうと、ライトは強力LED灯を3つ持って来て照らし(それでも暗い!)、大声で歌いながら歩いてますww
どんだけ暗くて怖いか、少しでも体感していただくために今回動画を撮ってきました(爆)

http://www.youtube.com/watch?v=v6TdHWdVQkQ

ちなみに昨年、阿曽原温泉小屋のご主人から聞いた話ですが、このトンネルまで歩いてきて照明器具を忘れたことに気付いたある登山者が、何を思ったかトンネルに入らず谷を歩いて向かい側へ行こうとして、結局滑落してしまったそうです。
谷は道もなくガレまくっているので、絶対に歩こうとは思わずに引き返すなり他の登山者が来るのを待つなり他の手段を考えましょう。
今の時代であれば、携帯電話のライト機能を使うという手もあります。少しでも明かりがあれば、恐怖心さえなければ十分トンネルを抜けることは可能だと思いますよ。

そうこうしているうちに、12時前に本日の目的地「大太鼓」に到着です♪
素晴らしい絶景!正面の奥鐘山の岩壁の雄大なこと!!
この景色の雄大さと、1歩先は奈落の底というスリル。こればかりは残念ながら写真や動画で全てを伝えきることができません。
味わってみたい方は十分な準備をしたうえで、ぜひ現地へ行ってください。

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ココが目的地なのでザックを置いてまったり景色を眺めます。
ここまでずっと雨が降ったりやんだりを繰り返していたのですが、幸いガスは少なく視界は良好。
ということで、人も来ないので歩道にどっかり座って絶景お昼ごはん♪
はるか下から聞こえる黒部川の水音と低く唸る風の音を聞きながら、目の前に広がる絶景をおかずに食べる行動食の美味しいことといったらもう!

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ちなみに上の写真の左上の谷間に見えている白いエリア、実は欅平です。望遠だと奥鐘橋も見えます。なので実はココ、なんと携帯も通じます!

さて、名残惜しいのですがもう帰る時間。
またも独りであのトンネルを歩かなければならないのは相当なストレスだったのですが、今度は動画を撮っていないので大声で歌いながら無事にパス(笑)

トンネルを抜けた後に歩きながらふと谷向こうを見ると、・・お分かりだろうか?

Dscf0787

人、歩いてますww
あらためて見ると凄いトコ歩いてるなぁ・・。

Dscf0787a

帰りはペースを速めてサクサクと歩きます。もちろん、常に緊張感は持って歩いてますけどね。
欅平まで残り1時間てトコで、ついに雨が本格的に降り始めました。もうザーザー(泣)

さらに足を速めて歩いていると、ふと前方に何かの気配を・・。

って、猿かい!!

Dscf0818

自分が水平歩道を歩いた時の猿対面率は100% 遭遇率じゃなくて対面率です。
なぜに黒部の猿はいつも俺にガンを飛ばしてくるのか?(笑)

そんなこんなで14時過ぎに欅平に無事到着。
観光客がいっぱいいる中で全身びしょ濡れの汗臭いオッサン独り、居心地の悪いこと悪いこと(泣)
ということで、そそくさと宇奈月行のトロッコ列車に乗り込み下界へ。
宇奈月駅でヨメに拾ってもらった後は家族サービスのターンw
みんなで宇奈月温泉に浸かって美味しい晩御飯食べて帰りました。

といった感じで残念ながら今年は仙人谷までいくことができませんでしたが、ダイナミックな景色とスリルを堪能できた満足・・
いや、やっぱ仙人谷まで行きたかったし阿曽原温泉にも入りたかったなぁ。
仙人谷への想いをあらためて深めた今年の水平歩道でした。

余談ですが、翌日の天気は予報を大きくハズして、1日じゅう快晴。
仙人谷まで行っときゃよかったなぁ・・(泣)

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コメント

うわー絶景ひとりじめだ。眼下の景色がちょっとぼんやりする距離感、すごいですね♪ww

仙人谷は黒部ルートで行って見たことしかないですが、トロッコで通過する志合谷にはロウソクが灯っててはっとしますね。
あの暗いとこ歩いてみたいです。足元水っぽそうな音がしてましたが…。

投稿: のい | 2011年9月25日 (日) 00時16分

トンネルの足音が怖さを誘います...
すごいところを歩くんですね。
この道を作った先人はすごいなぁ。

投稿: kaiyu | 2011年9月25日 (日) 01時07分

>のいさん
足元にはとても冷たい澄んだ水が流れてて、欅平側の出口から崖下に落ちてます。
暑い日にはとても美味しい恵みの水なんですが、雨の日はトンネル内の水位が上がって歩くの大変みたいですよw

>kaiyuさん
トンネル内の響き具合の違いからか、時々自分の足音が変わるんで、それもまたビビる要素なんですよ(笑)
まだまだ技術力の低い大正時代にココに道を作ろうと考え、実行したってのが凄いですね。

投稿: | 2011年9月25日 (日) 06時48分

うわっ!!
リアル高熱隧道ですねup
来年に備えて予習なうですbook

投稿: mini-Q-pi | 2011年9月25日 (日) 21時28分

動画拝見しました!

撮影しながらだと多少恐怖は紛れますか??
次回は、ひろ@さんの歌入りでお願いします。

と、言うか、動画の後半辺りで変な男性のうめき声が録音に入ってませんか?

って、びびらせてみたりして(嘘です)

投稿: あつだむ宣言! | 2011年9月25日 (日) 21時34分

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